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南の島のティオ 池澤 夏樹

今回の旅で何冊かの本を持参しましたが、その中のひとつ、池澤 夏樹さんの『南の島のティオ』。

とある南の島で生活する少年ティオの短編物語ですが、読み進んでいくと、物語の風景が映像になって頭の中に広がってきます。もちろん、読み手によってその映像は異なることでしょうが、物語の内容も感じ方によっては人それぞれに感じることでしょう。それは、自分の中にある少年の部分を映すようで、かなり奥が深いように思います。

その中の「絵はがきおじさん」は、ある日、不思議なおじさんが島にやってきて、ホテルを経営しているティオのお父さんに、受け取った人が必ずその風景を見たくなる絵はがきをつくると、商売してきます。その効果は一年限りでホテルのお客としてきてくれますが、一枚だけティオに無期限の絵はがきを渡します。それは、大人になったときにどうしても好きな人ができて、来てほしいと思ったら投函すればいい、という絵はがき。

ティオは、南の島で成長していくなかで、どんな景色みて、どんな価値観を育て、どんなひとに来てほしいと思うのでしょうか、ティオのこの続きが見たい、というのが私の感想。

南の島のティオ (文春文庫)南の島のティオ (文春文庫)
(1996/08)
池澤 夏樹

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